0円で知識を効率よく貯める

September 08, 2024

目次

概要

独立するにあたって資金管理を徹底しようと考えた資金管理手法のうちの一つです。
サブタイトルを付けるなら『資格取得の寸止めのすゝめ』です。 寸止めというのは、勉強だけして受験しないということです。

資格勉強は知識を蓄える手段のうちの一つ

エンジニアは医師や弁護士と異なり、業務をするにあたって求められる資格というのはないです。 技術士という国家資格はありますが、名称独占資格であり、業務独占資格ではありません。
特に技術士の情報分野における知名度は低いのが現状です。
また、IT業界においては実務寄りの資格が重視されている印象です。 重視といってもそれによって就職が有利になるという程ではなくて、福利厚生の一環で資格補助や報奨金がもらえたりする程度です。
(企業によっては、月給に上乗せされるところもあります。)

あえて受験しないことのメリット

挙げるときりがないのですが、20代から30代に至るまでは土台となる知識を付けるために業務に関連する資格を数多く取得してきました。
ただ、自分の経験上資格取得におけるメリット・デメリットが見えてきまして、残りの時間を有効に活用するためにどのように資格と向き合うべきか考えて至った結論が、 『資格の勉強をして、必要な知識だけを身につけたら即終了にする』ということです。
各人間に割り当てられた時間は有限で、その残り時間はわからないというある意味理不尽なゲームなのが人生です。
お金と時間を有効活用するためには、必要な知識だけをインプットして、関係ない知識は切り捨てるという勇気が必要です。

資格は、ある特定の分野における情報を網羅しているので、闇雲に勉強するよりは遥かに効率よく知識を蓄えることができるので、極めて有用なツールです。
ですが、網羅性があるのが仇となって、本来ビジネスにおいて必要な知識とはかけ離れている、あるいは一生使わないであろう知識までインプットするのを強いられます。
これは、はっきり言ってお金と時間の無駄です。というか私自身、極めて非効率なことをしていたと反省しています。

以下に、私の資格の活用術を列挙します。

  • 必要な資格だけに限定する

自分のキャリアにとって、その資格がメインなのかサブなのかを考えます。メインなら迷わず取得します。
サブである場合は、勉強だけして受験はしません。今回の話の中心となるのはサブの資格についてです。
また、サブの資格を取得するデメリットもあります。1つや2つ程度なら良いですが、10個も20個も履歴書に書いてしまうと資格マニアと思われかねないですし、これまでのキャリアよりも資格が目立ってしまうリスクもあります。キャリアにプラスになると思ってしていた行動が返ってマイナスになってしまうのは、本末転倒です。

  • サブ資格には、お金と時間を掛けない

必要なものは知識だけなので、それ以外に関わるものはすべて切り捨てます。まず、書籍代です。図書館から書籍を借りれば、0円で済みます。また、本が部屋のスペースを取ることはないです。私は、一度読んだ本は基本的に読み返さないので、図書館を利用するようになってから、大幅にお金を節約できました。また、本には当たりハズレがあり、いくらレビューを参考にしていても一定確率で間違った買い物をしてしまいます。本来、欲しかった情報が入手できなかったとしても泣き寝入りするしかないです。図書館なら、リスクフリーで、普段だったら購入を躊躇する、あるいはボーダーライン上の本でもとりあえず借りてみるということができます。
次に、受験に掛かる費用です。受験をしない選択をすれば、受験費用はタダです。というか出費をせずに済みます。また、移動に掛かる交通費も掛からないです。受験会場までに移動する時間や試験時間も節約できます。合間の昼食のコンビニ代も節約できます。 反論として、資格に掛かるお金は経費にできるので、課税所得を減らして、税金を減らせるという考えもありますが、出費は出費です。無駄な出費はしないに越したことはないというのが私の考えです。特に個人事業主の場合は、資金ショートしたら詰みなのでなるべく資金を守って行く必要があると考えています。

  • 目次を活用し、メモを取る、良いとこ取りをする

本を1ページ目から読まずにまず目次を見ます。目次から、自分に必要な情報があるページまたはパラパラめくって気になったところだけを読むようにします。
1ページ目から読んでしまうと読み疲れが起きて、本来読むべき内容に到達できないリスクが発生します。それを避けます。 また、読んだ内容は忘れないようにメモを取ります。私は、『ブクログ』というサービスを活用しています。
いつ読んだのか、どんな内容が書かれていたのか、自分の本に対する評価について、簡潔でも良いのでメモを取ります。
後で再度同じ本を読み返す必要がなくなります。

以上が、私の資格活用術です。
もし勉強していく中で本当に受験したくなったら受験すれば良いと思います。資格合格を目標としないことで、そういった心の余裕を持つこともできます。

実際に活用したサブ資格3選(2024年7~9月期)

ご参考までに、私が実際に勉強して良かったと思った資格です。

  • 簿記3級

どういったものが経費にできるのか、仕訳のやり方について学べます。青色申告する場合は、仕訳の概念を知っておく必要があります。

  • データベーススペシャリスト試験

データベース周りの知識を深めることができます。私は、5~6年分の午前問題だけをある程度理解して解けるところまでやって終了しました。 午後問題は実務寄りの文章問題なのですが、まあこれは勉強してどうこうなるものではないです。
実務で活用していく中で身につくものなので、勉強はしませんでした。
実際にデータベース周りの経験が積めたら受験を検討しようと思います。

  • 情報セキュリティマネジメント

エンジニアであれば、セキュリティに関する知識は実務で身につけているはずですが、大枠を捉え、知識をブラッシュアップするという意味で本を借りて読みました。 エンジニアにとっては少し物足りないかもしれませんが、知らなかったこともあったので、学んで良かったです。 セキュリティの分野は、新しい脅威や対策が常に出てくるので、定期的に学んでいきたいです。


Please share it if you like!

Profile picture

Written by mtzk who lives and works as a programmer in Tokyo.